【Responsive Mailform】無料のPHPお問合せ合わせフォームテンプレート「レスポンシブ メールフォーム」の使い方

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※本記事にはプロモーションが含まれています。

PHPなどのシステムの知識がなくても利用することができる、無料のお問い合わせフォーム「Responsive Mailform」の使い方を解説していきます。

数ある無料のお問合せフォームの中でも著作権表示なしで利用可能で、尚且つ簡単に実装することができる優秀なメールフォーテンプレートです。
静的HTMLサイトでお問い合わせメールフォーム作る必要があるかたは、是非「Responsive Mailform」を利用してみて下さい。

動作確認

「Responsive Mailform」はダウンロードした状態でサーバーにアップロードを行うとそのままメールフォームとして利用ができる為、まずは正しくメールフォームが機能するかの動作確認を行なってから順番に使い方を説明していきます。

公式の動作確認環境はPHPバージョン5.6以降が推奨されております。
もし正しく動作しない場合はサーバーのPHPのバージョンなど確認してみましょう。

それではダウンロードから行いましょう。
※「Responsive Mailform」のバージョンは執筆時の8.0.1で進めていきます。

Responsive Mailformを公式サイトからダウンロード

下記の公式サイトにアクセスして「レスポンシブ メールフォームのダウンロード」というボタンがあるのでクリックしてダウンロードします。

Responsive Mailform」ダウンロード公式サイト

フォルダを開いて下記のファイルが入っていればダウンロード成功です。

mailform-v8.0.1
  ┃
  ┣━━ addon/
  ┃
  ┣━━ css/
  ┃     ┣━━ jquery.datetimepicker.css
  ┃     ┣━━ mailform.css
  ┃     ┣━━ reset.css
  ┃     ┗━━ thanks.css
  ┃
  ┣━━ js/
  ┃     ┣━━ ajaxzip3.js
  ┃     ┣━━ class.mailform-js.php
  ┃     ┣━━ jquery.autoKana.js
  ┃     ┣━━ jquery.datetimepicker.js
  ┃     ┗━━ mailform-js.php
  ┃
  ┣━━ php/
  ┃     ┣━━ class.mailform.php
  ┃     ┣━━ config.php
  ┃     ┗━━ mailform.php
  ┃     ┗━━ version.php
  ┃
  ┣━━ index.html (フォームのページ)
  ┃
  ┗━━ thanks.html (サンクスページ)

サーバーにアップロード

先ほどダウンロードしたファイルをディレクトリ構造を変えずにそのままサーバーにアップロードします。
サイトにアクセスして下記のようなページが表示されたらアップロード成功です。

メールの送受信の確認

アップロードできたらメールが送れるかを確認します。
赤色の必須項目を全て記入し、一番下にある緑色の「送信する」ボタンを押します。

そうするとポップアップで確認画面が表示されるので「OK」を押し、「お問い合わせありがとうございました。」ページに遷移したら送信完了です。

最後に記入したメールアドレスに送信完了メールが届いているかを確認し、受信できていたら「Responsive Mailform」を使う準備は完了です。

Gmailなどを利用していると迷惑メールに入っていることもあるので、届かない場合は迷惑メールも確認しましょう。

Responsive Mailformの受信設定

それでは「Responsive Mailform」の基本的な使い方を解説していきます。
まずはphpフォルダの中にあるconfig.phpを編集して、メールの受信に関しての設定を行います。

mailform-v8.0.1
  ┗━ php/
        ┗━━ config.php

受信先メールアドレスの設定

config.php8行目にあるaaa@example.co.jpのアドレスをお問合せ内容意を受信したいメールアドレスに変更します。
また、受信したいメールアドレスを複数登録したい場合は9行目以降のメールアドレスのコメントアウト(行頭の//)を消すことで幾つでも登録することができます。

//【必須】 自分のメールアドレスの設定 -- 複数のメールアドレスに送信したい場合は、以下の行をコピーして増やしていけばOKです。行頭の//を消せば有効となります。いくつでも追加可能。 --
$rm_send_address[] = 'aaa@example.co.jp';
//$rm_send_address[] = 'bbb@example.co.jp';
//$rm_send_address[] = 'ccc@example.co.jp';

受信先メールアドレスをgmailやyahooなどのメールサービスを利用する場合、受信メールが迷惑メールに入ってしまうことがあります。
これはgmailのセキュリティにより、サーバーのドメインと違うメールアドレスを設定している場合、成りすましと判断されてしまうことが原因のようです。
ですので、受信先メールアドレスには利用しているドメインと同じメールアドレスを設定してください。

// 利用しているドメイン
https://fukulog.net/

// ○ 利用しているドメインと同じメールアドレス
info@fukulog.net

// × 利用しているドメインと違うメールアドレス
info@gmail.com

自分に届くメールの設定

config.php29〜40行目を編集して、先ほど設定したメールアドレスに届く内容確認メールの本文を設定します。

/* -- 以下、自分に届くメールの設定 ------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------- */

//【任意】 自分に届くメールの題名
$rm_send_subject = 'メールフォームからお問い合わせがありました。';


//【任意】 自分に届くメールの本文 -- EOMからEOM;までの間の文章を自由に変更してください。 --
$rm_send_body = <<<EOM

メールフォームからお問い合わせがありました。
お問い合わせの内容は以下の通りです。

EOM;

送信者(お客様)への自動返信メールの設定

config.php53〜95行目を編集して、送信者(お客様)に届く内容確認メールの本文を必要に応じて設定します。

/* -- 以下、相手への自動返信メールの設定 ------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------- */


//【任意】 相手に自動返信メールを送るかどうか -- 送らない場合は0、送る場合は1にしてください。 --
$rm_reply_mail = 1;


//【だいたい必須】 メールの差出人名に表示される自分の名前 -- 相手への自動返信メールに使用されます --
$rm_send_name = 'レスポンシブメールフォーム 差出人';


//【任意】 相手に届く自動返信メールの題名
$rm_thanks_subject = 'お問い合わせありがとうございました。';


//【任意】 相手に届く自動返信メールの本文 -- EOMからEOM;までの間の文章を自由に変更してください。 --
$rm_thanks_body  = <<<EOM

この度はお問い合わせをいただき、ありがとうございました。
折り返し担当者から返信が行きますので、しばらくお待ちください。
以下の内容でお問い合わせをお受けいたしました。

EOM;


//【だいたい必須】 相手に届く自動返信メールの最後に付加される署名 -- EOMからEOM;までの間の文章を自由に変更してください。 --
$rm_thanks_body_signature = <<<EOM

この度はお問い合わせを頂き、重ねてお礼申し上げます。
-----------------------------------------------------------------------------------

  レスポンシブメールフォーム
  〒100-0001 ここに住所など
  090-111-2222
  https://www.1-firststep.com

-----------------------------------------------------------------------------------

EOM;

Responsive Mailformの基本的な編集

必要のない項目の削除

不要な項目を削除する場合はdlタグごと削除してしまいます。
例えば「会社名」を削除したい場合、下記のようになります。

<!-- 
ここから削除
<dl>
  <dt><i></i>会社名</dt>
  <dd><input type="text" name="company" value="" /></dd>
</dl>
ここまで削除
-->

<dl>
  <dt><i></i>名前</dt>
  <dd class="required"><input type="text" name="name_1" value="" /> <input type="text" name="name_2" value="" /></dd>
</dl>

<dl>
  <dt><i></i>ふりがな</dt>
  <dd><input type="text" name="read_1" value="" /> <input type="text" name="read_2" value="" /></dd>
</dl>

項目名の変更

以下のテキストエリアの左にある「会社名」などの項目名はindex.htmldtタグの中にあるテキストを変えることで、変更することができます。

初期状態の「名前」を「お名前」に変更する際は下記のように直接html内を変更します。

<!-- 修正前 -->
<dl>
  <dt><i></i>名前</dt>
  <dd class="required"><input type="text" name="name_1" value="" /> <input type="text" name="name_2" value="" /></dd>
</dl>

<!-- 修正後 -->
<dl>
  <dt><i></i>お名前</dt>
  <dd class="required"><input type="text" name="name_1" value="" /> <input type="text" name="name_2" value="" /></dd>
</dl>

またデフォルトで必須項目未記入時にエラーメッセージが出るようになっていますが、こちらもdtタグの中身を変更することで自動で項目名を取得し表示してくれます。

項目の「必須」と「任意」の設定方法

項目の必須と任意の設定方法は、index.html内のdd要素に.requiredというクラス名がついているかで決まります。
.requiredクラスがついていると必須項目になり、自動的に赤色の「必須」ラベルが表示されます。
その項目はフォーム送信前に入力チェックが行われるようになります。
また反対にdd.requiredクラスついていない場合は、その項目には自動的に青色の「任意」ラベルが表示されます。

<!-- 必須(dd要素に「required」クラスが付いてる) -->
<dl>
  <dt><i></i>会社名</dt>
  <dd class="required"><input type="text" name="company" value="" /></dd>
</dl>

<!-- 任意(dd要素に「required」クラスが付いてない) -->
<dl>
  <dt><i></i>会社名</dt>
  <dd><input type="text" name="company" value="" /></dd>
</dl>

「必須」「任意」のラベルの色の変え方や削除の方法はアドオンを利用することで「カスタマイズ」することも出来ます。

新しい項目の追加方法

項目の増やし方は下記のように「テキストボックス」「チェックボックス」「プルダウン」「ラジオボタン」「テキストエリア」を任意の数だけ追加することが可能です。
ただし1つのページ内に同じ名前のname属性が存在するとエラーが発生する原因になりますので必ず被らない名前を設定しましょう。

<!-- テキストボックス -->
<dl>
  <dt><i></i>役職</dt>
  <dd><input type="text" name="position" value="" /></dd>
</dl>

<!-- プルダウン -->
<dl>
  <dt><i></i>お問合せ内容</dt>
  <dd>
    <select name="product">
      <option value="">選択してください</option>
      <option value="採用について">採用について</option>
      <option value="見積もり">見積もり</option>
      <option value="資料請求">資料請求</option>
      <option value="その他">その他</option>
    </select>
  </dd>
</dl>

<!-- テキストエリア -->
<dl>
  <dt><i></i>アピールポイント</dt>
  <dd><textarea name="appeal" cols="40" rows="5"></textarea></dd>
</dl>

ラジオボタンに関しては、下記のように同一の選択肢のグループに含まれているものは同じname属性にする必要がありますので、注意が必要です。

<!-- ラジオボタン -->
<dl>
  <dt><i></i>好きな色</dt>
  <dd>
    <ul>
      <li><label><input type="radio" name="like_color" value="赤" />赤</label></li>
      <li><label><input type="radio" name="like_color" value="青" />青</label></li>
      <li><label><input type="radio" name="like_color" value="黄色" />黄色</label></li>
      <li><label><input type="radio" name="like_color" value="緑" />緑</label></li>
    </ul>
  </dd>
</dl>

チェックボックスのname属性についてはラジオボタン同様に同一の選択肢グループに含まれるものは同じname属性にし、末尾に[]を追加する必要があります。

<!-- チェックボックス -->
<dl>
  <dt><i></i>使用しているパソコン</dt>
  <dd>
    <ul>
      <li><label><input type="checkbox" name="computer[]" value="windows" />windows</label></li>
      <li><label><input type="checkbox" name="computer[]" value="Mac" />Mac</label></li>
      <li><label><input type="checkbox" name="computer[]" value="その他" />その他</label></li>
    </ul>
  </dd>
</dl>

不要ファイルの削除

「Responsive Mailform」にはメールの送信処理とは別の用途で使用されるファイルがいくつかあります。
自分が設定した項目などによっては必要がなくなってしまうことががありますので、使わないファイルは必要に応じて削除など整理をしておきましょう。
具体的には下記のファイルが送信処理とは別の用途のファイルになります。

mailform-v8.0.1
/addon(公式の拡張機能を利用する場合に必要なフォルダ)
/css/jquery.datetimepicker.css(ご希望の日時のカレンダーのCSS)
/css/mailform.css(index.htmlのCSS)
/css/reset.css(index.html thanks.htmlのリセットCSS)
/css/thanks.css(thanks.htmlのCSS)
/js/ajaxzip3.js(郵便番号から住所を自動入力するJSライブラリ)
/js/jquery.autoKana.js(ふりがな自動入力jsライブラリ)
/js/jquery.datetimepicker.js(ご希望の日時選択のjsライブラリ)

※「Responsive Mailform」の各ファイルの相関図は公式サイトから確認できます。

Responsive Mailformの注意点

受信先メールアドレスはアップロード先のドメインと同じメールアドレスを指定する

受信先メールアドレスをgmailやyahooなどのメールサービスを利用する場合、受信メールが迷惑メールに入ってしまうことがあります。

これはgmailのセキュリティにより、サーバーのドメインと違うメールアドレスを設定している場合、成りすましと判断されてしまうことが原因のようです。

ですので、受信先メールアドレスには利用しているドメインと同じメールアドレスを設定してください。

既存サイトに組み込む場合はパスを合わせる

「Responsive Mailform」を既存サイトで利用する際は、ディレクトリなどを変更して設置することもあるかと思います。

その際ファイル構造を変更するとエラーが出てしまうこともある為、addoncssjsphpフォルダの位置関係は全て並列にして、その中身のファイルの配置も変えないようにしましょう。

ディレクトを変更するとファイルに書かれているパスが変わってしまうためです。

index.htmlthanks.htmlの2ファイルの中身(HTML)を指定の場所に移動した場合、ファイル内のディレクトリ構造が変わる為、オリジナルページの構造に合わせて下記のパスを変更しましょう。

<form action="php/mailform.php" method="post" id="mail_form">
<script src="js/mailform-js.php"></script>
$rm_thanks_page_url = 'thanks.html';

cssjsも利用している場合は下記のパスの変更します。

<link rel="stylesheet" href="css/reset.css" />
<link rel="stylesheet" href="css/mailform.css" />
<link rel="stylesheet" href="css/jquery.datetimepicker.css" />
<script src="js/mailform-js.php"></script>
<script src="js/jquery.autoKana.js"></script>
<script src="js/ajaxzip3.js"></script>
<script src="js/jquery.datetimepicker.js"></script>

既存ページに組み込む際は特に下記の3点を確認してみましょう。

  1. サンクスページのURLがconfig.phpで正しく設定されている。
  2. フォームのページで各CSSと各JSが正しく読み込めている。
  3. フォームの送信先(form要素のaction属性)がmailform.phpのURLに正しく設定されている。

アドオン

既にお問合せフォームとして多機能な「Responsive Mailform」ですが、さらに追加で拡張機能があります。

確認画面や規約同意など案件によっては必要になることもありますので、その場合はアドオンを利用することで対応することができます。

おわり

無料のお問合せフォームの中では設置の難易度がとても低く、機能が豊富なのが「Responsive Mailform」だと思います。

特にhtml内で直接編集できる為、静的なhtmlのサイトで利用する際にはピッタリですね。

また公式ページから「有償メールサポート」もありますので、安心感もあります。

是非「Responsive Mailform」を試してみてください。